2011年最後の作陶です!

やきものの粘土には20~30%の水分が含んでおり、又、水挽き(ろくろで造る
こと)の際はすべりやすくするため手に水をつけますのでより水分を含みます。
仕上げ(削りや細工)をす
るために適度なかたさに乾燥させますが、暑い季節
・寒い季節でその日数は大きく違います。暑い時は思わず早く乾
燥してしま
い削れなくなりそのまま壊すしかなくなったり、0℃以下の寒い時は含んでる
水分が凍ってしまいやはりその後の工程ができなくなってしまったりと、水挽
きをした後の乾燥具合の管理はとても神経を使うデリケートな工程です。
平成24年の最初の窯たきは鬼白の予定で作家はいろいろな作品をぎりぎり
まで作陶してしまい、年内に仕上げをするためにここ1週間は遅くまでの残業
と休日も作陶をしつつ昨日やっと終わったようです。
樋口大桂が三輪休和先生にあこがれ萩で作陶を始めて早や37年、鬼白の
作風が出来るようになって10数年になりますが、鬼白の窯たきは今でも大変
緊張するようです。
窯出し待ちとなっている定番の作品と今回初めて作陶した新たな作品も作陶
しており、どんな作品が出来上がるのか、どうぞ、ご期待下さい。

【樋口大桂からのごあいさつ】
本年も私が作陶しましたうつわをお買上・ご愛用いただき、誠にありがとうござ
いました。来年も皆様からご愛用いただけるうつわ造りを懸命に精進したいと
思っております。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

《平成23年最後の湯呑の削りをしています。》
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《仕上げが終わり素焼きを待っている作品たちです。》
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《釉薬が掛けられ本焼きを待っている作品たちです。》
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